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夜間頻尿

夜間頻尿

 

夜間頻尿は、夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという訴えです。年齢とともに夜間頻尿の回数は急上昇し、回数が増えるごとにQOLは低下します。2回以上の夜間頻尿は70代の男性の約6割(女性では約5割)、80歳以上では約8割(約7割)と報告されています。

夜間頻尿は前立腺肥大症や過活動膀胱などの尿路の病気によっても起こりますが、糖尿病、高血圧、肥満、睡眠時無呼吸症候群などの基礎疾患もリスク因子になります。逆に夜間頻尿がある事が、うつ、転倒骨折、睡眠障害などのリスク因子となります。

また、スウェーデンの研究では夜間頻尿が生存率に関係するというデータが出ています。70歳以上の男性で、夜間に3回以上起きる人はそうでない人に比べ生存率が低いという結果でした。夜間頻尿そのものが命を縮めるのでなく、夜間頻尿のある高齢者は心臓病や糖尿病など基礎疾患があるためといえます。治療は、もともとの原因を調べて、まずは生活指導をし、治らない場合は薬物治療をします。

また、夜間頻尿の原因として夜間多尿の場合もあります。夜間多尿指数や原因疾患を調べる事などが重要となります。「男性における夜間多尿による夜間頻尿」に対して、V2受容体作動薬デスモプレシンが適応となったため、男性では生活指導および行動療法による効果が得られない場合に使用します。

 

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