メニュー

陰嚢の腫れや痛みなど

症状

  • 陰嚢が腫れている
  • 陰嚢が固い
  • 陰嚢が痛い
  • 陰嚢の左右差がとても強い
  • 陰嚢が大きく、歩行時の不快感などがある

精巣腫瘍

精巣(陰嚢)は精子をつくるだけでなく、男性ホルモンを分泌する臓器です。精巣腫瘍の大多数はこの精子をつくる細胞の異常を原因として発生します。

精巣腫瘍は、比較的まれな腫瘍ですが、他の多くのがんと異なり、発症のピークが20歳代後半から30歳代と、若年者に多いことが大きな特徴となります。リスク因子として、精巣(睾丸)が乳幼児期に陰嚢におさまっていない停留精巣の既往が言われています。この既往があると、発症リスクが通常の10~15倍と高まります。

精巣腫瘍は、陰嚢の大きさ、硬さ、左右差の変化などから見つかることがほとんどです。その内、痛みを伴わないものが3分の2、違和感や軽い痛みなどを自覚して受診することが3分の1程と言われます。多くの場合、激痛など有意な自覚症状がないため、軽視されがちです。通常は 痛みを伴わないで精巣が腫れてくることで発見されます。

発症のピークが20歳代後半から30歳代と年齢的に働き盛りの人が多く、陰部であり羞恥心やどこに受診すればよいか分からないなどを理由に 進行した状態ではじめて来院されるケースもまれではありません。精巣腫瘍は早期に発見し、早期に治療することが重要な病気ですので、早めに受診 されることをお勧めします。少しでも気になることがありましたら、相談ください。

触診やエコー検査を使用して精査していきます。また、採血検査で腫瘍マーカーの測定などを行います。

陰嚢水腫

陰嚢水腫は精巣(睾丸)の周囲に液体がたまって陰嚢がふくらんだ病態の事です。陰嚢の片側が大きくなり、左右差が出現します。両側ともに大きくなることもあります。痛みなどは特にありませんが、水腫が大きくなると、歩行時の違和感や圧迫感などを感じることがあります。

触診やエコー検査を使用し液体の貯留などがないかなど精査していきます。

精巣炎・精巣上体炎

精巣や精巣上体に細菌が繁殖し、炎症することで起こります。炎症が起きると陰嚢の疼痛、腫脹、発熱などをきたします。一般的には片側の事が多いですが、両側起こる事などがあります。なんの細菌かをはっきりさせること(菌の同定)が困難で菌種も不明なことがありますが、原因菌としては、大腸菌のほかに、クラミジアや淋菌が原因となります。尿道から細菌が入り込むのが原因といわれていますが尿道炎症状が先行しないことが多いようです。

炎症は精巣上体に限局しますが、ひどい場合には精巣にも波及します。不妊症の原因にもなりますのでしっかりと治療を行う必要があります。

触診や発熱の状況などの問診、尿検査や採血検査、エコー検査で精査していきます。膀胱炎など尿路感染が起きた後に、細菌が精巣上体に感染する事が多いため、排尿状況の精査なども重要となります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME